保有看護師転職
ホーム > 注目 > 外壁塗装において念頭に置くべき防水性と色

外壁塗装において念頭に置くべき防水性と色

物が古くなってくると雨漏りの生じる危険性があります。従って、建物の壁に塗料を塗る外壁塗装においては、防水性が非常に重要になります。また、住宅の場合は一生そこで暮らすようになるため、落ち着いて生活できるような色の選択も大切です。

なお、防水性は雨漏りだけではなく、以下のトラブルも回避できます。
・シロアリの侵入による、建物内部の空洞化
・カビやダニの発生による、空気の汚染(シックハウス症候群)

●外壁塗装の防水性とは
外壁にヒビ割れが生じると雨水の侵入口ができてしまい、雨水が建物の内部に浸透してきます。外壁塗装における防水性とは、塗装によって壁に膜を張り、雨水を弾くことで建物への浸入を防ぐ機能のことです。

なお、誤解している人がいますが、塗料自体に雨水を弾く効果があるわけではありません。外壁を塗装の膜でコーティングすることによって、雨水が下に滑り落ちるため、建物の内部に浸透しなくなります。

●外壁塗装の防水性が劣化した場合の表情
外壁塗装が劣化すると、コーティングの防水効果が薄れるため、雨水の浸入を完全には防げなくなります。外壁塗装の防水効果が低下すると、以下のような表情が現れます。
・外壁のところどころにヒビ割れの発生
・外壁に粉末の発生(チョーキング現象)
・塗装の剥離

●外壁塗装の防水性の耐用年数
防水の施工をしたからといって、半永久的に効果が持続するわけではありません。塗料の種類によって防水性の耐用年数が異なり、定期的なメンテナンスが必要になります。
一般的な耐用年数は以下の通りです。
・アクリル系塗料:4~7年
・ウレタン系塗料:6~10年
・シリコン系塗料:8~15年
・フッ素系塗料:15~20年
・無機系塗料:15~20年

●外壁塗装の施工方法
一般的に、外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが行われます。3度塗りを行うことで厚い塗膜が作られ、強い防水性や耐久性を得ることができます。

外壁塗装の施工は以下の流れで行われます。
1)足場の設置
2)塗装前の洗浄
3)下地処理
外壁のヒビなどに細かい補修を行い、塗装面をキレイにします。
4)塗装前の養生
塗装する部分以外に保護シートやカバーをかけます。
5)下塗り
外壁面と塗料を密着させるための下地作業をします。
6)中塗り
上塗りの補強、及び密着度を高めます。
7)上塗り
外見を美しく見せ、防水性の強度を高めるための仕上げをします。

●外壁塗装の色の選択
外から住宅を見た際に最も早く目に付くのが塗装の色です。新しい住宅を保有する場合、どうしても自分の好みの色を選びがちですが、外壁塗装の塗り替えは容易ではないため、飽きのこない色にした方が賢明です。

外壁塗装の色を選ぶ場合は、以下のことを考慮します。
1)汚れ
外壁は風雨にさらされるため、年月を経るごとにどうしても汚れてきます。そこで、汚れを目立たなくする方法として有効なのは、外壁の色を汚れの色と同系色にすることです。外壁の汚れはほとんどが、砂や土埃、煤煙など、薄茶や薄緑などの中間色になっています。そのため、ベージュ系やグレー系の色にすると汚れをカモフラージュできます。なお、誤解されがちですが、黒く塗ると、逆に白っぽい汚れが目障りに感じます。

2)色褪せ
外壁は長年に渡って太陽の紫外線を浴びるため、塗料に含まれる顔料が紫外線の熱によって劣化し、色褪せしてきます。色の中でも、赤や青などの彩度の高い原色は色褪せしやすくなっています。一方、ベージュやグレーなどの明度系の色は色褪せがしにくい傾向にあります。

なお、塗料に使用されている顔料の種類によって、劣化速度が異なっています(左:無機顔料/右:有機顔料)。
・色合い:落ち着いた色/鮮やかな色
・紫外線への抵抗力:強い/弱い
・色褪せ:しにくい/しやすい

●外壁塗装の色の人気ランキング
外壁の色には時代の変遷による流行が見られますが、どの時代でも人気の高い色はあまり変わっていないようです。

・1位:ベージュ系
ベージュは見た目にも温かみがあり、周りの住宅の色や景観とマッチしやすいことから、外壁塗装で最もよく使われる色です。また、汚れが目立ちにくいということも、大きな選択要因になっています。最近の住宅の外壁はサイディングやモルタルが多くなっていますが、ベージュ系はどちらの外壁にも合いやすいという特徴があります。

・2位:ブラウン系
ブラウンは木や土など、自然をイメージさせることで高い人気を得ています。また、汚れが見えにくいとともに、落ち着いた感じを受けることが選択される背景にあるようです。

・3位:グレー系
グレーはクールでシックな印象を持ちます。なお、グレーは他の色と合わせやすいことで、コントラストの美しさを味わえます。

・4位:ホワイト系
ホワイトを使うと、木の緑や草花の色を鮮やかに映し出すことができます。また、住宅を大きく見せる効果を持っているとともに、エキゾチックな印象を与えます。ただし、年月を経るにつれてコケやカビなどの汚れが目立ちやすくなるため、定期的なメンテナンスが必要になります。

●まとめ
外壁塗装では防水性と耐久性を保たせるため、施工には3度塗りが用いられています。なお、塗料には色々な種類があり、それぞれ防水性や費用が異なります。一般的な外壁塗装の施工費用は100万円程度になっています。

また、外壁塗装によく使用される色は汚れや色褪せに強いものが多くなっています。

上記の記事も参考になりますので、外壁塗装の価格を見たい方は参考にしてください。